せっかく山焼き直後なので、まだ火に燻っている灰ばかりの台地でトレイルランに挑戦です。
バイクとランで、『山焼き秋吉台バイアスロン』といったところです。
焼けた跡の台地は、煙り臭い、靴や靴下が灰まみれになる、という悪条件はあるものの、黒いまっさら?の台地に自分の足跡を残していくという希有な体験、スペシャル・エクスペリエンスです。新雪で味わうことのできるアレです。
カルストロードの途中にある『長者が森』付近の駐車場へ車を停めてGo!
山焼きは終わって入場規制は解除されていますが、走っていると、そこらの燃え残りの枯れ草にまだ火が燻っていたりします。一帯はすでに焼け終わった後なので火が燃え広がる心配はありません。
これまで枯れ草の陰に隠れていた石灰岩が姿を現して、なかなかの迫力です。さらに黒い灰と白い石灰岩のコントラストは見物でしょう。春になると草の新芽が吹いて、一面が緑になればまた違った趣になります。そうなればゼンマイやワラビなどの山菜取りの方で台地も賑わうことでしょう。
この辺りは地獄谷と呼ばる、一面が石灰岩がむき出している場所です。秋吉台らしい場所ですね。
秋冬の草枯れの茶色、山焼き後の黒色、春夏の緑色、と秋吉台の台地は趣向にあわせて3種類を楽しめるというもんです。素晴らしいですね。
途中、走っているとスゴイ音が遠くからしています。メリメリとかバリバリいって煙を吐き出していました。メリメリとは草が燃える音、バリバリとは木が燃えている音。山の上へ向けて火の波が襲っていました。台地の奥まで走っているとそういう場面に出くわします。きっと、警備の方も山焼き直後に台地のこんな奥まで来るバカは来ないと思ったのでしょうか。周りには誰もいませんし。
あ〜怖い。あんなのに飲まれたり、囲まれたりしたら一巻の終わりです。火が見えなくても、枯れ草で周りを囲まれているところは近づかないようにしないといけません。風向きが変わると即アウトです。2017年、炎に巻き込まれてお亡くなりになった方がいらっしゃいます。くれぐれも無茶はしないようにしましょうね。
さて、自宅に帰って靴を脱いだら靴下の中まで灰で黒くなっていました。通気性の良いシューズだとこうなりますので注意ですね。間違ってもおニューのシューズで山焼き後を走るのはお勧めしません(笑)