ロードバイクとウインドサーフィン、ランニング、そして日々の出来事を綴ります

MAXXIS REKON タイヤ交換

MTBのチューブレスタイヤの換装。外径27.5インチ × タイヤ幅2.6インチ

果たして、ビードはあがるのだろうか!?

1.はじめに

現在、履いているタイヤは完成車からのもので、セミファット2.8インチ幅。乗った感じにもっさり感があるため、0.2インチ狭くしてキビキビした操作性を期待しようとするものです。

それに、以前ショップでチューブレス化にしてもらったのですが、パンクした穴がシーラントでは塞がらずクリンチャー運用していたため、今度は自分でチューブレス化に挑戦してみよう、ということがこのたびの経緯です。

気になるのはタイヤサイズ。27.5インチのホイールに2.8インチ幅のタイヤを履かせることで、タイヤの直径が実質29インチになるというわけなので、2.6インチ幅だと直径は小さくなってしまうのでしょうか。

2019購入時のTREK ROSCOE 7 の完成車仕様は、直径27.5インチ × 幅2.8インチのセミファットタイヤとこれにセットされるリム幅40mmのホイール。これが最新版だと27.5インチ×2.6インチにリム幅30mmのホイールです。しかも前後ともにスルーアクスルに変更されています。しかしながら金額が20万超えとなってしまったため、当時であれば購入の選択肢から外れていたことでしょう。ともかくメーカー側でも2.8インチタイヤはデカすぎる!ということだと思います。

2.今回のタイヤ交換の仕様

(1)ホイール:

27.5インチ、リム幅:40mm、チューブレスレディ

心配なのはリム幅の広さ。2.8インチ幅セミファットの完成車仕様なので40mm。2.6インチでは広すぎないのかが気になるところ。→問題はないと思われます。ただし、DT SWISSのサイトによればスイートスポットからは若干外れているようです。

左がタイヤ幅2.6インチ、右が2.8インチのタイヤの装着後比較。見た目にはあまり違いがわかりませんが。MAXXISのロゴが若干狭く見える程度です。

(2)元のタイヤ

MAXXIS REKON+ 27.5インチ×幅2.8インチ(サイズ表記部がメジャーで隠れてしまった…)

MAXXISのサイトのカテゴリは『Fat/Plus』。タイヤの直径はご覧のとおり約720mm≒28.3インチ

下りや悪路にはめっぽう強く、下りセクションではテクニックの未熟な自分が何も考えずに突っ込んでいってもタイヤがなんとかしてくれます。また雪道やビーチクルーズでもその力を発揮してくれます。それになんといっても見た目の威圧感でしょう。初めて会うMTBライダーからは『そのタイヤ、何インチですか?』と必ず聞かれる大迫力です。

一方で、上り下りを繰り返すようなクロスカントリーコースの相性はひどいもんです。漕ぎ出しが重い。上り坂も重い。ハンドル操作は鈍重。クロスカントリーライダーが上り坂で自分を抜くのを横目で見ながら、こちらはもう息も絶えだえです。

(3)新しいタイヤ

MAXXIS REKON 27.5インチ×幅2.6インチ

カテゴリーは『MTB』。こちらの方がお安い。キビキビした走りになって、さらに安くなるのなら大歓迎

タイヤの直径は約715mm≒28.1インチ。直径は5mm程度、短くなっただけのようです。

3.ビードが上がらない

想定内ではあったものの、やはり…

ビードとはタイヤ端のワイヤー部で、これがリムの溝に嵌合するのですが、新品タイヤをホイールにセットした時点では、まだタイヤが膨らんでいないためリムに嵌合していません。通常はリム幅の中央部に佇んでいらっしゃいますよね。

で、チューブありのタイヤだと、空気を注入すれば徐々にタイヤの中のチューブが膨らみ、外のタイヤも応じて膨らんでビードが嵌合するわけです。これがチューブレスになるとリムとタイヤとの隙間から空気が漏れてタイヤが膨らんでくれない、と言うわけです。

ということは、リムとタイヤの隙間をなくして空気漏れを防げば解決、となるわけですね。もしくはコンプレッサーで大量の空気を送り込んで、『漏れ < 送り込む空気量』という状況を作ると良いのでしょうが、フロアポンプではまず無理です。入れる端から抜けていきます。

4.解決策と必要なもの

空気漏れを防ぐにはリム中央部の凹みを太らせて隙間を減らす。

どうやって? リムテープで。

というわけで、今回はゴリラテープをリムテープ代わりにしました。前後ホイールの2本分使っても半分は余ります。

まずはリムの中央の凹んだ箇所。ここにテープの幅を1/3に手でカットして一周回します。すでに前のリムテープが支障なく残っていたのでその上から巻きました。ある程度の凹みを埋めます。

次にテープの残りの2/3幅をさらに上から巻いていきます。これでリムの中央部がかなり嵩が上がったことになります。つまりテープによる上げ底

そしたら、タイヤをいつもどおり嵌めてからフロアポンプで空気注入。そしたら、なんと、問題なく空気が入ってくれるではありませんか! あ、そうそう、空気を入れるバルブ部分はちゃんとタイヤがかぶさっているか、よく確認してくださいね。

そのほか、今回、新たに購入したものは

・シーラント:Muc-Off

27.5サイズで2.6インチ幅のMTBタイヤだとタイヤ1本につき150mlが必要だそうで、前後だと300mlなのでこれをチョイス。パンク効果の確認はこれからです。

・バルブコアツール

バルブコアを外すためのものです。ここからシーラントを入れるため。このツールは、なんとバルブキャップにもなるので優秀。車体が黒いのでアクセントになるかと思ってピンクにしてみましたが、さて。

そのほか、チューブレス用バルブとシーラントを入れるために100均でかったシリンジ(スポイトの大きい、注射器のようなやつ)

というわけで、作業手順は次のとおりです。

  • 古いタイヤを外す
  • リムの中央部をリムテープで塞いで底上げする
  • テープのバルブ穴部分に穴を開けてバルブをセット
  • 新しいタイヤをセット
  • タイヤに空気を入れる(バチンと大きな音が2回以上する→嵌合成功)
  • 空気を抜いて、さらにバルブコアを抜く(一度嵌合してしまえばもうタイヤは外れません)
  • シーラントを注入
  • バルブコアをセットして空気を入れる
  • 車輪を回してシーラントを全体になじませる

初めてのあなたも、これで上手くいくはずです。Let’s do it !

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